使いやすさは「速さ」から始まる
本書では「超速!」と銘を打って、Webページの速度を改善するためのノウハウを紹介します。 Webページの速度は、みなさんのビジネスにおけるWebの価値を大きく左右します。 Webページを構成する要素としてネットワーク処理、レンダリング処理、スクリプト処理の3つを取り上げ、これらを詳しく説明することで高速化に関する知識を網羅します。 各テーマについては、基礎知識の章と、実践的な問題の調査と改善の章の2本立てで解説を進めます。 これにより、調査によって個別の問題に分解して把握する力と、それに対する適切な改善を実行する力を身に付けられます。
本体価格
2,786円
目次
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第1章 Webページの速度
- Webページの速度とは何か
- Webページの速度の重要性
- Webフロントエンド高速化のポイント
- Webフロントエンド高速化の取り組み方
- Webページの調査に必要なブラウザの開発者ツール
- Webページのリソース最適化に必要なNode.js
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第2章 ネットワーク処理の基礎知識
- ページロードの速度を左右するネットワーク処理
- ネットワーク処理の基本
- ネットワーク処理の調査と計測
- プロダクトに応じた指標作り
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第3章 ネットワーク処理の調査と改善
- サイズの大きいリソースの調査と改善
- 待機時間が長いリクエストの調査と改善
- リクエスト数の調査と改善
- クリティカルレンダリングパスの調査と改善
- Webフォントに関わるリソースの調査と改善
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第4章 レンダリング処理の基礎知識
- スムーズなUIとスムーズでないUIの違い
- レンダリング処理の基本
- レンダリング処理の調査と計測
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第5章 レンダリング処理の調査と改善
- レイアウト算出の調査と改善
- ペイント処理の調査と改善
- 意図しないCompositingの調査と改善
- アニメーションの調査と改善
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第6章 スクリプト処理の基礎知識
- あらゆるブラウザ処理に関わるJavaScriptの実行
- スクリプト処理の基本
- スクリプト処理の調査と計測
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第7章 スクリプト処理の調査と改善
- 重いスクリプト処理の調査と改善
- メモリリークの調査と改善
- 高頻度で実行されるGCの調査と改善
- 未解放のイベントリスナとタイマーの調査と改善
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第8章 画像の最適化に役立つテクニック
- 画像がWebページの速度に及ぼす影響
- 画像の基本
- 主要な画像形式
- 画像の最適化
- 画像リソースの効率的なレスポンシブWeb対応
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第9章 ネットワーク処理の効率化に役立つポイント
- Service Workerによるネットワークリソースの制御
- Resource Hintsによるリソースの先読み
コメント
「推測するな、計測せよ」を地で行く本。「属人性の高い高度に発達した勘」から体系的な知識への転換。
100人いれば100人さまざまなように、あなたが開発しているWebサイト・アプリケーションのどこにパフォーマンスのボトルネックがあるのかはあなたにしかわからない。そのための調査なのだ。
超速本、今のフロントエンドに必要な技術全部入りという具合で、超良本だった。ブラウザのAPIやHTTPの新しめの技術や、Chrome DevToolsの詳細な解説を日本語で読めるというだけで価値がある。
— Shunya Shishido (@sisidovski) 2017年12月6日
超速本、誰かの体験や英語のソースや日本語ブログでごちゃっとしてたパフォーマンスに関わる知識が、日本語で図表とともにまとまっている素晴らしい一冊だと思います。
— 越智 (@o_ti) 2017年12月7日
思い出せる限り (記憶違いならすみません) で二冊の比較をすると、前者はより網羅的な解説で特にモニタリングやツール類の説明が豊富なのに対し、後者は具体的なテクニックの解説が多かった印象。あと後者は認知的チューニングの章が特徴的だった #nhbk
— nhiroki (@nhiroki_) 2017年12月19日
超速! Webページ速度改善ガイドとても良い、ハイパフォーマンス ブラウザネットワーキングの内容が噛み砕かれて説明されていて更に実践的な内容が書かれている印象がある
— K.Saito (@saito400) 2017年12月20日
『超速! Webページ速度改善ガイド』ほどプロトコルのレイヤから画像の圧縮形式の話、ブラウザの内部処理の話、JavaScriptのGC、Service Workerの話までWebに関わる古今東西と未来をきちんと1冊にまとめている本は僕は知りません。